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月別アーカイブ: 2020年7月

どんなことにも「背景」がある

政府の「Go to travel キャンペーン」ですが、
東京発着の旅行は除外となりました。
ここのところ連日、東京では、300人近くが新規感染していますからね…。

 

私の周りでも、このキャンペーンについては賛否両論。
肌感覚では、否の方が多いかもしれません。
経済を回さないといけないというのはみんなわかっている。
でも、 今このタイミングでやることなの?
もっと感染者数が減ってからでいいのでは?
と多くの方が感じているようですね。

 

昨日、ちきりんさんのブログがFacebookでシェアされていて読んで、
なるほど!そういうことだったのね〜、となりました。

 

「この時期にGo to キャンペーンをやらねば、となっているのは、
企業のキャッシュフローの問題。
これまでの3ヶ月をなんとかしのいだとしても、
半年売り上げがなかったらほとんどの企業が持ちこたえられない。
今のタイミング(この夏休み)でやることに、企業の存続可否がかかっている」
とのことでした。

 

私は会社をやっています。
講座やセッションをすることが私の仕事で、
オンラインという手段があったおかげでなんとかなっていますが、
それがなかったら大変なことになっていたと思います。
ですから、この理由には納得がいきました。

 

そして、たとえば医療機関にお勤めの方やその関係者は、
「観光より、まずは医療でしょ‼︎ 」とお怒りかもしれません。

 

ちきりんさんのブログを読んでいただいたらわかるように、
政府がこのキャンペーンをやることにしたのには、
いくつかの「背景」があったようです。

 

それに対して、人がさまざまな反応をするのにも、
人それぞれの「背景」があります。
人はみな、「背景」からものを言うのです。

 

ですから「何が正しいか」は、立場や背景によって変わってくる。
絶対的な真理なんてそうそうないわけです。
議論をすることは、誰の言うことが一番正しいのかを決めることではありません。
お互いの立場や背景からくる意見を、
「あなたにはそれがあるんだね」として、
ただ受け取ることが出発点だろうと思います(それが本当の「共感」です)。
その上で、その時の状況に合わせた最適解を共に探っていくことが大事なのです。

 

日本の政治を見ているといつも相手の話を聴かずに争っているので、
なんだか残念だなぁと思ってしまいます。

 

私のお伝えしているコーチング(パラダイムシフト・コミュニケーション®︎)では、
本来の「共感」とはということをお伝えしています。

 

「うんうん、わかるわかるー」というふうに聴くのが
共感だと思っている方もいるでしょう。
でもそれは、「あなたと同じ気持ちだよ」ということなので、「同感」なのです。
この聴き方だと、自分と違う意見は聴くことができません。
同感したふりをして、どっと疲れてしまうということが起こります。

 

相手の話をただ受け取る。
そして「この人にはどんな背景があるのかな」と思いをはせる。
そういう姿勢を持つことができれば、SNSで人を叩いたりすることも、
一方的に正義を振りかざすことも、減るのではないでしょうか。

 

また「相手が自分の意見をただ聴いてくれる」という心理的安全性があれば、
誰もが自分にあることをもっと、持ち出すことができると思います。
そして心の荷物を下ろすことができるのではないでしょうか。
コーチング(パラダイムシフト・コミュニケーション®︎)では、
そんな本来の「共感」を学び、物事の背景を探るトレーニングをします。
そして人と人とが力づけあい、成長を喜び合える世界を目指しています。
そこでは「その人がその人らしく」生きることができ、
本来持っている力を最大限に発揮することができるでしょう。

 

「機能するコミュニケーション」をあなたも学んでみませんか?
興味のある方はぜひ、お問い合わせください。

 

 

「コーチング、マインドフルネスのことなら大阪のEsprit(エスプリ)へ」

 

 

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「人にやさしく、自分にきびしく」はもう古い⁉

「人にやさしく、自分にきびしく」と聞いて、
みなさんはどう思われますか?

 

そういわれている人がいたら、
日本では、ほめ言葉の一つと言えるかもしれません。
たぶん周りに信頼されている人でしょう。

 

「私は人にきびしく、自分に甘い」と冗談めかして言う人は多いです。
また私の知人に「人にも自分にも甘いなあ」と感じられる人もいます。
何か困ったことが起きたとき、すぐに人のせいにはせず、
「自分の行動や態度が招いたことかも…」と
自らを振り返るような謙虚さは、たしかに素敵だと思います。

 

でも時々、自分のことは犠牲にして人の世話をしつつ、
そのことを人に愚痴っているような人がいます。
愚痴が出るなら、何か我慢しているとか、
不満があるということですよね。

 

それは自分を大切にしているかどうか、
振り返ってみたほうがいいかも?
そして自分のことを大切にできるのは、
やっぱり自分なんですよね。

 

セルフコンパッションという言葉をご存じでしょうか?
コンパッションは「思いやり」のこと。
つまり自分への思いやり、ということです。
対して、セルフエスティームという言葉もあります。
こちらは「自尊心」と訳されます。

 

たとえば、自分を高めたい、もっとできるようになりたい、
といった気持ちを持つのは、もちろん悪いことではありません。
努力して何かを成し遂げたとして、
それでグンと高まるのがセルフエスティーム。

 

でも失敗したらセルフエスティームは低くなることもあります。
もし、成功することでしか自分を保てないとしたら、
そういう人生は考えただけでしんどいですよね。

 

セルフコンパッション(自分に思いやりを向ける)は、
成功しても失敗しても維持できるものです。
セルフコンパッションを高めることによりストレスが軽減し、
自分が本来持つ力を出すことができます。

 

うつ症状のある人、完璧主義の人なども、
セルフコンパッションを高めることが必要です。
完璧主義だと自分を追い込みがちなのですが、
できないと判断すると手をつけなかったりもして、
極端なところがあるからです。

 

そしてどんどん自己評価が下がっていくという悪循環に陥りますが、
セルフコンパッションが高まることでそれが防げます。
いろんなことが起こる人生を幸せに生きるために、
セルフコンパッションを高めていくことは不可欠だなぁと感じます。

 

 

瞑想(マインドフルネス)は、
セルフコンパッションを高めるのにとても有効です。
攻撃されたら、防御するのが人間の本能。
自分にきびしくする人は知らず知らずのうちに、
自分を攻撃し、それを防御して、たいへんなストレスがかかっています。

 

でも瞑想は、したことがある人はわかると思いますが、
自分にとことん意識を向け、観察する行為です。
過去でも未来でもなく、今、ここにいる自分に。

 

そのようにすることで、自分への思いやりが育ち、
それを人にも広げていくことができるのです。
「自分にきびしくする」ことよりも、
「自分に思いやりをもつ」ことのほうが、
自分も周りもどうやらハッピーになるようです、
さあ今日から、「人にやさしく、自分にやさしく」でいきませんか?

 

「コーチング、マインドフルネスのことなら大阪のEsprit(エスプリ)へ」

 

 

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言葉があなたの人生を創る

「お疲れさまです」という、日本ではおなじみのあいさつ。
英語その他の言語では、対応する表現がないそうです。

 

一日の仕事の終わりにお互いをねぎらう優しい響きを感じますし、
私は特に違和感なく使っていました。
でも意外と違和感を感じている方も多いことを知りました。

 

新聞に載っていましたが、
言われると「逆に疲れる」という意見が多いのだそうです。
たしかに、ねぎらう場面でもないのに、
すれ違ったときに掛け声のように「お疲れさまです」と言われることもあります。
それが「軽々しい」と感じる方もいるようですね。

 

昔は新入社員研修などで、
「目上の人にはお疲れ様、目下の人にはご苦労様と言いましょう」
と習ったものです。
でも、それも一概には言えないようで、
落語の世界では、高座に上がる人に向けて、
目上も目下もお互いに「ご苦労様」と言い合うとのことです。

 

言葉というのは、時代や環境とともに変わるものなのですね。

 

昔から、「言霊」という言葉がありますね。
言葉には、霊的な力が宿っている。
ですから良い言葉を選んで使えばよいことが起きるということ。
でも考えてみれば当然なのです。

 

「ありがとう」と言ったら、
言った自分も言われた相手も気分が良くなりますし、
その場の雰囲気も良くなり、エネルギーが上がります。
良いことが起きやすくなるのは当然です。
「ばか」と言ったらその逆のことが起きるでしょう。

 

ですから、「お疲れさま」という言葉を聞くとかえって疲れる、
という人がいるのも、別に不思議ではないなあと思ったりもしました。

 

前置きが長くなりました。
コーチングでは、言葉というものを非常に重視しています。
独特なコーチング用語があり、たとえば相手の話を聴き終わった時、
普通なら「わかりました」「承知しました」というところを
「受け取りました」と言ったりします。

 

それは、人の話は何も足さず、何も引かず
「ただ聴く」ということが基本としてあるからです。
「受け取りました」は、他の言葉ではどうしても言い換えられない、
そんな言葉です。

 

「コミットメント」について以前このブログでも書いたことがありますが、
未来の自分を宣言することで、
【自分はそれをする人として生きる】、というのがあります。

 

できそうにないと思われることでも、
それをする人として自分を扱い、
そう生きることで達成できてしまうことは、
コーチングの世界では当たり前になっています。

 

「言葉する」ということは、それほどにパワフルなことなのです。

 

自分の発する言葉について、少し注意を向けてみましょう。
良いエネルギーのある言葉を使うことで、
人生を思い通りに生きることができたら素敵ですね。

 

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