マインドフルネス

マインドフルネス

マインドフルネスとは、一言で表すと「今この瞬間の自分自身の身体や気持ちの状態に気づける、心のあり方」のことです。

語源は、仏教における「念(サティ)」を表す言葉であるmindfulnessの英訳語で、「心にとどめておくこと」「気が付くこと」「注意すること」などと訳されます。

主に瞑想やジャーナリング、マインドフル・イーティングなどを通じて自身の意識をただ今だけに集中してリラックスしていきます。

日常生活の中で雑念や無駄な思考にとらわれていると、心の休まる時間がとれず、ストレスにうまく対応することができなくなってしまいます。

そんな状態を改善できるのがマインドフルネスです。

最新の脳科学で「ストレス軽減」「集中力アップ」「自律神経回復」などの効果が実証され、海外では脳トレーニングとして、「瞑想」を社員教育に導入しているケースが多数見受けられ、アメリカではグーグルをはじめフェイスブックやインテル、マッキンゼーといった企業のほか、政府機関の研修でもマインドフルネスは取り入れられています。

マインドフルネスの効果

マインドフルネスを身につけると、今起こっている物事や自分自身の感情をありのままに受け止めることができるようになります。

一般的に、マインドフルネスの効果には次のようなものがあります。

集中力が高まる

マインドフルネス瞑想などで、雑念を捨てて今この瞬間に深く集中していくことを繰り返していくことで集中力が増していきます。

ストレス低減

拡散思考の注意力散漫な状態から一点集中型のリラックス状態に移行すると、自律神経が整うことにより、副交感神経が優位となり、自然と体のストレスが軽減されます。

また、マインドフルネスは心理的な問題にも効果があるとされており、ストレスやうつ病の心理療法としても徐々に取り入れられています。

洞察力、直観力、創造力が高まる

マインドフルネス瞑想により思考が整理されクリアになり、結果様々な能力が発揮されやすくなります。

マインドフルネス

免疫機能の向上

リラックスすることにより、副交感神経が優位となり、身体のストレスが軽減された結果、免疫力の向上につながります。

疲れも取れやすくなるとされています。

よく眠れるようになる

呼吸を整えることで、交感神経と副交感神経のバランスが整い、体の緊張も緩和されていくためよく眠れるようになります。

思いやりや共感性の向上

仏教から発祥した考え方であるマインドフルネス瞑想は、日々行うことにより心の広がりやつながりを感じるようになると言われています。

他者と接する際にも、相手の話す内容や心情も寄り添い、受け止めることができるようになるため、思いやりを持って接することができ、人間関係の円滑化にもつながります。

マインドフルネス

マインドフルネス瞑想のやり方

瞑想と言ってもあまり難しく考えることはありません。やることはとても簡単です。基本的には、姿勢を正して、ただ自分のしている「呼吸」に意識を向けるだけです。

ヨガ

姿勢を正す

立っていても座っていても構いません。骨盤を起こして安定させ背筋を伸ばし、体を軽く揺すって体の中心を探ります。肩の力を抜き顔の力も抜いていきます。目は軽く閉じるか、半眼でどこか一点を見つめるようにします。

呼吸に集中する

ゆったりと気持ちの良い呼吸をしていき、繰り返される呼吸にただ意識を集中します。呼吸に意識を向けるのは、雑念から離れ、今ここの身体感覚とつながるためです。呼吸以外のものに意識が向いたら、また呼吸に意識を引き戻していく。ただそれを繰り返していきます。

何か思考が浮かんできたら「雑念」と心の中で唱えてそれを手放して、また呼吸に意識を戻していきます。この手法を「ラベリング」と言います。

ポイント

瞑想をする際は暗すぎず、明るすぎず、適度な気温の場所、なおかつ静かな場所を選ぶようにしましょう。

姿勢も、必ずしも床に座って足を組む必要は無く、仰向けに寝たり、椅子に座ったりとご自身の最もリラックスできる状態を選びましょう。

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